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おぎりんのblog♪相手に対する敬意と対話の重要性

2024.10.01

カテゴリー:BLOG

この度の豪雨により、被災された皆様、特に能登半島地区の皆様に心よりお見舞い申し上げます。元旦の震災による被害からの復旧に向けて活動されていたこのタイミングでの豪雨による被害。本当に辛い状況かと思います。わたし個人としましても、すぐに出来る事として日本財団を通じた寄付を、ママプラグのメンバーの1人が現地で窮状に接し、飲料水の不足が深刻という事から各メンバーの有志で飲料水の提供を行っています。

一日も早い復旧と、皆様のご健康をお祈りしております。

 

で、今月はコミュニケーションについて考えてみたいと思います。そしてその向上において、先月のBLOGの文末に書かせていただいたように、リー・マッキンタイア氏が「エビデンスを嫌う人たち」の中で展開されているフラットアーサー(大地は平らだと信じている人達)のような人達への対処法も参考にしています。

 

わたしは、毎日Threadsに投稿されているコメントを読みます。わたし自身もインスタグラムに投稿する際、フェイスブックとThreadsにシェアされるようにしており、ほぼ毎日のように投稿しています。X(旧Twitter)は、自身は投稿せずに、ひたすら他人のスレッドに文句だけ並べる人が相当数いるため、あまり投稿せず、もっぱら読むだけです。Threadsもそういう人がいますが、Xよりは少ない感じがしています。

 

そのThreadsで結構な頻度で見られる投稿に、コミュニケーションしない人によって気分が悪いし、仕事がうまく進められないというのがあります。コミュニケーションの一歩目は挨拶かと思いますが、報連相どころか、挨拶もしないという同僚や部下に困っているという内容です。

「挨拶しない」で検索をかけると、山のようにスレッドが出てきます。大半は、何故○○は挨拶をしない、挨拶を求めるなら自分から挨拶をしろ、挨拶をしたら不審者に思われるような時代で育ったから等々です。しかし、実にたくさんのスレッドが抽出されます。ご近所さんなどの挨拶問題も投稿されていますが、職場で挨拶しない人についての投稿が実に多く、驚いてしまいます。

 

そういう中で、深刻なケースとして、ある女性(仮にRさん)の職場に挨拶を全くしない女性(仮にLさん)がいて、仕事の受け渡し(多分その人に自身の後の工程をお願いするような事かと)の際にも、全く反応しない。了解したのか、そうでないのかも分からない。その工程が終わったのかどうかも分からない。困りはてたRさんがLさんに、「何故こちらからの問いかけ等に反応しないのか?作業を行うのか、行わないのか、せめて作業を受けた、終わったぐらいは言って欲しい」と話したそうです。すると、Lさんは上長に「Rさんからパワハラを受けた、あの人とは一緒に仕事が出来ない」と訴えました。結果Rさんは、上長から叱責され、人事部門から呼び出され、パワハラがあったという前提で詰問されたそうです。

 

スレッド上では、そのLさんを許すなとか、そんなやつを雇ったやつが悪いなどという返信であふれていました。逆に管理者たる上長に対する非難の意見は皆無でした。そこにわたし的には大いに違和感を持ちました。職場内というか、ある一定の組織・チーム内の人間関係やコミュニケーションを円滑にする事は上長にとって、大きなタスクの一つであるからです。

 

そのチームの責任者であるならば、当然、RさんとLさんの確執やLさんの仕事のやり方やコミュニケーションを取ろうとしない姿勢について知っていなければなりません。またその問題解決に向けて行動しなければなりません。それこそ、そんなギスギスした人間関係では良い成果が出るわけもなく、業容やクオリティの向上は望めません。当然ながらチームのリーダーや管理者はRさん、Lさん双方と対話し、問題解決に努めなければならないはずです。

 

先月予告させていただいた通り、コミュニケーションの良化に向けた活動の要諦についてリー・マッキンタイア著の「エビデンスを嫌う人たち」から学びたいと思います。フラットアーサーや陰謀論者のような非科学的な事を信奉する人たちへの対処法も記されており、その意思疎通の難しい人達への対処方は、一般的な職場や組織、団体などでのコミュニケーションにとっても役に立つような内容になっています。

 

著者いわく、「困難な対話に臨むには相手に対する敬意が欠かせない」、「対話から逃げてはいけない」、「対話こそが新たな信頼と共感を育むための最良の方法である」、「対話が最終的には認識の変化、社会の変化をもたらす」としています。

相手に対する敬意を持つということは相手の話をちゃんと聴くという事だと思います。面談しても一方的に説教するというような事では信頼と共感は生まれず、変化も起きないと思います。

 

わたしが7年余り活動している「おっさんレンタル」にも、職場内コミュニケーションの案件が多数持ち込まれます。そしてその相談者たちは、もれなく上長や部門長との月1回どころか、入社来一度も個人面談をした経験がないとおっしゃっています。よくて半期に一度の評価面談が実施されているような事です。

 

今回提示させていただいたThreadsの投稿の事例においても、おそらくリーダーは個人面談を実施していないと思われます。コミュニケーションどころか挨拶もしないLさんについても個人面談を毎月実施していれば、なぜ彼女がそのような態度なのか?そんな仕事に対するスタンスなのかを傾聴し、多少なりとも解決策を提案してあげていたなら、こんな事態には至らなかったのではないでしょうか。

以上。