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おぎりんのblog♪人の話をちゃんと聞くことの大切さ
2025.05.01
カテゴリー:BLOG
今年は昭和100年にあたる年です。先月はこの100年を両親の人生なども交え、特に99歳を迎えた父の人生を中心に振り返ってみました。今月はよりよいコミュニケーションをもつ上で、シニアに限らず、重要な要素である傾聴力にしぼってお話したいと思います。
先日、プロ人材を発掘、派遣や紹介事業をメイン事業とするプロ人材機構を経営されている高橋啓様にインタビューいただきました。営まれている事業とも関連しますが、プロとして活躍するシニアへのインタビューを継続されており、フェイスブックで紹介されています。
そういうプロ人材であるシニアの1人として、取り上げていただき、非常に光栄に思うと同時に、インタビューいただく事で、改めて自身の現在にいたる振り返りが出来、非常に有意義な時間を持つ事ができました。
わたしは、現在このM-prugの会長職とともに「おっさんレンタル」のおっさんとして活動しています。高橋様にとりあげていただいた大きな理由の一つがこの「おっさんレンタル」にあります。そして、高橋さんのインタビューを受ける中で、なにゆえにこのような事をやり始めたのか?なぜ、8年余りも、そしてのべ540件をこえる案件に対応出来てきたのか?について、改めて振り返る事が出来、自己理解が深まりました。
おっさんレンタルを始めたきっかけは、毎日のように通っていたジムのトレッドミルで歩きながら聞いていた文化放送のポッドキャスト「大竹まことゴールデンラジオ」にたまたまおっさんレンタルのメンバーが出演していたことからです。大竹さんとメンバーとのやりとりを聞いていて、こんな面白い事をやってる人達がいるのだと思いました。でも高橋様いわく、「そこで面白いと思っても、実際に応募してやってみようという人はなかなかいないですよ」と。
まさにおっしゃるとおりなのでしょうが。実際に応募し、主宰者の面接時にわたしのおっさんとしての“売り”についてディスカッションし、主宰の西本氏のアイデアで「人の話、聴きすぎおっさん」というサブネームをいただきました。
その「人の話、聴きすぎおっさん」の名の通り、依頼者の方々のお話を伺い、お役にたってきたと実感しています。おっさんにより、受ける依頼内容はかなり個人差があります。力仕事やフリーマーケット等の販売員が中心のおっさんも多数いますが、わたしの場合はほとんどが相談です。しかも、知り合いの誰にも言いたくないが、誰かに聴いてほしい、ならばいっそ見ず知らずのおっさんがいいという事で依頼されるケースが大半です。身近な人にも言えないような重い案件が多いとも言えます。
世の中の男性のほとんどが、女性から相談を持ちかけられると、解決しなきゃと、色々とアイデアをだし、中には「こんな事をやっているからダメなのだ」と説教し始めるのがいます。これは最低な対応で、相談者は全くそのような事を求めていません。
まずは、ちゃんと相手の話を受け止め、共感する事(Enpathy)が大切だと思います。他人(自分とは違う価値観や理念を持っている人)が何を考えるのか、「想像する力」。人の気持ちを思いやり、知的に考える。同情するという感情的な事だけではなく、本当に相手の立場になって考える事です。
仕事でもプライベートでも絶対的な正解はありません。少しでも良い方向に向かっていただければOKです。1時間や2時間では解決までには至らないケースが大半、話を聴き共感するだけでも、かなり依頼者の方の負担が軽くなります。また、他人に話す事で、自身の頭の中がかなり生理できます。あえて無理に解決策を出さなくとも大丈夫です。
とはいえ、仕事のご相談については、セオリーもありますし、自身の経験をいかしたアドバイスをします。ただし、必ずしも成功事例ではなく失敗事例が参考になります。
プライベートなご相談においては、自身の経験をお話しする事で、相談者の共感が得られると、より本音が出てきて、話し合いの内容が深まります。
と、このように現在とても役にたっている傾聴力ですが、ユニ・チャーム株式会社で様々な職種を経験した事で、鍛えられたと思います。43歳で人事部長を拝命しましたが、人事経験はゼロ、その後マーケティング本部のマーケティングコミュニケーション部長に就いた時もマーケティング経験ゼロ。いずれも専門性の高い職務にもかかわらず、経験無しで部門長になりました。という事は職務内容について部下のほうがはるかによく分かっているという事です。
自身でも勉強しましたが、部下達の話を正しく受け止めないと、信頼は得られないし、正しい意思決定は出来ません。また毎月の個人面談も欠かさず実行し、問題点などを話し合いました。これらの経験は本当に得がたいものでしたし、現在も助けてもらっています。
シニアの3大リスクは病気、貧困そして孤独です。病気・貧困はともかく孤独にならないために、も、他人の話を正しく聴くという傾聴力がまず必要だと思います。他人の話をろくに聴かず、自身の自慢話や、独善的な事を話し続ける人に、人は近づきたくないでしょう。
よりよいセカンドライフを送るためにも、傾聴力は必須だと言って、過言ではないです。
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