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おぎりんのblog♪いつ歯医者に行きますか? pt.2

2024.08.02

カテゴリー:BLOG

「皆さんは歯医者さんに、いついかれますか?」という書き出しから先月は始め、日本は欧米諸国と大きな違いがあるという事をお伝えしました。日本のひとたちは歯が痛くなってから歯医者さんに行きますが、諸外国は痛まないようにするために定期的に歯医者さんに行きます。ライオン歯科さんのHPからの抜粋データでみると、最も予防が進んでいるスウェーデンの定期受診率は大人で80~90%、子供は100%、それに対し、日本はなんとたったの6%!比較にもならない状態だという現状についてご説明しました。

 

習慣にならないと難しい事ではありますが、わたし自身、2カ月に1度、約40分程度のメンテナンスでほぼ厄介な虫歯にはなっていません。71歳になりますが、根元でいえばすべての歯が残っています。一見、面倒ですが、定期メンテナンスにより、時間の節約もかなり出来ているという事を実感しています。また費用面でも大きな節約になっています。

 

で、さらに非常に重要な事として、単に歯の健康だけでなく、歯の残存本数が身体の健康そのものに大きな影響を与えているという事実です。特に奥歯の残存本数によって、なんと認知症の発生率が2倍にもなるという事です。また認知症に限らず、健康に大きな影響があるようです。

 

神奈川歯科大学大学院歯学研究科の山本龍生教授によると、永久歯は合わせて28本、親知らずをいれて32本ですが、20本以上あると大抵のものは噛むことができ、食生活を不自由なくおくれるそうです。が逆に19本以下になると、噛めなくなるものが一気に増え、食生活に不自由をきたす事になるとおっしゃっています。歯が19本以下の人は、健康維持に必要な要素が不足して、病気にかかる割合が高くなる事が分かっているそうです。特に奥歯を失うと、かみ砕く能力が一気に低下し、細かくすりつぶす事が出来なくなるために、食物の消化に内臓に負担がかかる、また固いものをさけるようになる事で栄養に偏りが生じる事になります。となると、外出する気力もさがり、下手をすると塞ぎ込んでしまう事になりそうです。

 

山本教授が10数年前に、ある老人介護施設で、認知症の方の口の中を見る機会があったそうです。すると驚いたことに多くの方がほとんど歯がなく、義歯も使っていなかったため、どうして歯が無いままにしておくのかと思われたそうです。そのときは認知症になったから歯がないままにしておくのだと考えたとの事ですが、調査の結果それは見事に覆されました。彼ら、彼女らは認知症になったから、歯が無いのではなく、歯を失ったために認知症につながった事が明らかになりました。

 

九州大大学院歯学科研究員の鮎川教授らのグループでも、奥歯のかみ合わせが失われると、アルツハイマー型の認知症になるリスクが高まるという研究結果をまとめられています。

 

また西葛西杉井歯科クリニックのHPをみると、歯が抜けたままだと、見た目の印象が悪くなり、ふさぎがちになる、あるいは歯が抜けた部分から行きがもれてうまく発音ができなくなり、人と話す事に抵抗を感じる。まさに他者とのコミュニケーションが希薄になってしまうという心理面での悪影響について言及されています。また、脳との直接的な関係性の悪化による認知症リスクが高まるおそれがあるとも書かれています。

 

これらの事から、まずは定期的に歯医者にメンテナンスに通うことで、歯を失わないようにする。そして、万一失った際も、そのままにしない、必ずかみ合わせが可能な状態を保つ。その事が認知症リスクを下げる事につながりそうです。

 

わたしも古希を越えてから、自身でもいやになるようなオオボケをしてしまっていますが、今後さらにボケが出ないように少しでも役立つ事は実践したいと思っています。人生100年とはいえ、出来れば食事制限のある病気と共に、認知症は避けたいところです。

 

が、実際には、70歳をこえて、ここのところ大ぼけを多数発生させています。古巣の先輩が亡くなりお通夜に行ったところ、隣にすわった男性からむちゃくちゃ親しげに話しかけられながら、誰とは分かりません。誰かは知っているが名前が思い出せないなどというのは頻繁にありますが、誰だか分からないというのは、初めてでした。で、分からないまま5分以上、おしゃべりをしてようやく判明するという始末。また、コインパーキングで清算したのに、車止めが下がっていない、何故?と思ったらとなりの番号を押していた。洗髪しているときに、シャンプーを流すまえにリンスをつけていた等々、枚挙にいとまがありません。こういうルーティン的な事でボケを発生させるという事に強く危機感を持っています。

 

わたし自身、前立腺がん患者ではありますが、現時点では頻尿以外に自覚症状もなく、元気にすごしています。週6日、ジムにも通い、ZUMBAやエアロビクスのプログラムに参加、有酸素運動を怠らず、合わせてジム友の皆さんとの交流も。もちろんこのママプラグでの理事会・分科会活動や全体ミーティングでの講話資料の作成やディスカッション、おっさんレンタルでの活動等々、忙しくしている事で、なんとかボケ防止につながっているように思います。ギターを弾いたり、カホン(打楽器)のレッスンを受けたり、先月も大阪のライブハウスで歌わせていただく機会がありましたが、こういう活動や交流会で、多世代の方々との交流など、予定のない日はないぐらいスケジュールがうまっている間は大丈夫かなとも思っています。

とはいえ、前述したようなボケも発生しており、考え抜く力の衰えも感じます。歯のメンテナンスも怠りなく、継続すると共に、頭を使う、議論する機会も積極的に持ちたいと思っています。